「『地方』から見た中国経済 第3回」2、3級都市 進出の狙い目

「『地方』から見た中国経済 第3回」2、3級都市 進出の狙い目160209_nikkanko日刊工業新聞の金融面で担当させていただいている「『地方』から見た中国経済」(毎週火曜日、全8回)。本日第3回目が掲載されています。記事の写真をクリックすると拡大します。

今回のテーマは、長春・大連・フフホト・南京・成都・西安・桂林といった「中国各地の大都市」です。聞いたことがある名前も多いでしょう。観光でも有名ですし、古代・近現代中国史の舞台になった都市もあります。ただ、これからは経済ニュース的にもこういった都市に注目してほしいな~と思って書きました。

ユニクロなんかはさすがで、こういった都市に注目して次々に出店攻勢をかけ、中国市場を切り開いています。

ユニクロの中国展開と世界展開

しかし、日本社会および日本人の不思議なところで、ユニクロおよび柳井正さんは「ブラック企業、守銭奴」という側面が強調されています。むしろユニクロの崩壊を望んでいる人の方が多いような気さえします。たしかにユニクロの離職率の高さなどは改善されるべきですが、海外市場を切り開いている「偉業」の方にも注目した方がいいと思います。

ユニクロを展開するファーストリテイリングは、この資源の乏しい島国・日本のさらに山口・広島といった地方都市からスタートしました。それが七転八倒、一勝九敗を繰り返した末に、今ではアパレル世界ランキング第6位(2014年)まで上り詰めているわけです。ZARA(スペイン)やH&M(スウェーデン)といった世界の猛者たちにガチバトルを挑んでいる姿はカッコ良いじゃないですか!!もちろん中国市場での売上がその原動力になっていることは言うまでもありません。

イチローがアメリカで活躍していることは日本人として誇らしいでしょう。本田圭佑がセリエAで活躍していることも自分のことのように嬉しいでしょう。ですから、ユニクロの活躍もそういう目線で応援してもいいんじゃないかな~と思うわけです。

ただ、多くの人にとっては、「ヤツらだけ儲かってけしからん!どうせ、中国でなんかうまいことやってんだろっ!!」みたいな印象なんでしょうね。こういう感情はいかにも日本人的です。同じ村に住む隣の家が蔵を建てたら腹が立つ。もしくは、同期の出世がとにかくむかつくみたいな感情です。わからないわけじゃないですけどね。

とはいえ、日本の人口が減り続け、国内市場が縮小し、さまざまな面でダイナミックさを失っていくのは確実なことなのです。同族で潰し合うような行為は、結局、自分たちの崩壊につながることを意識しておいた方がいいでしょう。

外部リンク

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