私も所属している日立市日中友好協会も共催しており、中国人留学生たちが主体となって中国の文化を発信しています。
日立市在住の外国人というと、やはり中国人が一番多いわけですが、実は韓国、インド、ベトナム、フィリピン、ネパール、タイ、カンボジア、ラオス、アメリカ、イギリスなど多種多様。茨城県北の地方都市でさえ、これだけいるわけですから、今の日本がどれだけグローバルかが伺えます。
とはいえ、そうした外国人たちと接点を持っている日本人は、極わずか。外国人が困ったことに直面しても、なかなか解決できないというのが現実です。だからこそ少しずつでも交流の機会を増やしていこう、このイベントにはそうした思いが込められています。
日立市日中友好協会では、中国の文化が伺えるパネルを展示したり、中国茶を振舞ったり、中国の伝統的な玩具で遊んでもらったりしました。ご家族で遊びに来た人も多く、子供といっしょに遊ぶ中国人スタッフの姿がほほえましかったです。これが、森秀男会長が普段言っている民民外交(民間外交)というものなんだなとしみじみ思いました。
さて、私個人の最大の収穫は、
「三十六計、逃げるに如かず」でした。なんのこっちゃ?と思うでしょう。実は、会場に左の竹簡風の土産品が置かれていたんですよ。
そこには「三十六計」という物々しいタイトルが。そして、中国人スタッフたちがいろんなことを教えてくれました。
「この竹簡には三十六の計略が書かれています。美人計・空城計・反間計・苦肉計・連環計・・・。これら聞いたことありませんか?
そう『三国志』に出てくる計略ですよ」と。
たしかに苦肉の策とか今でも使いますね。男が美人計に弱いのはいつの時代でも同じか。
「これらの計略を以ってしても形勢が不利なときは、最後の切り札、それが走為上です」
あぁ、これが日本では「三十六計、逃げるに如かず」として有名になったんですね。
他の35の計略を差し置いて、逃げる計略が一番有名になった、それが日本のお国柄ってことですかねぇ。
話をしていて新しい発見がある。逆に日本のことを気付かせてくれる。それが海外の友人のありがたさだと感じました。
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