聴けば心がリラックスできる「水琴」(みずごと)の音

聴けば心がリラックスできる「水琴」(みずごと)の音

今回紹介する書籍は、「水琴」(みずごと)の音を収録したCDブック。あまり聞き慣れない水琴とは何か。百聞は“一聴”にしかず。付属のCDを聴いてみると、水滴が反射する音が聞こえてくる。不規則な音ではあるが、不思議と心が落ち着く。水琴とは、水滴が奏でる音階を持たない音色を作りだす音響装置のこと。著者はすでに世の中にある水琴窟(すいきんくつ)の原理を応用して、この装置を作った。水琴窟が生まれたのは江戸時代。庭にある手水鉢(ちょうずばち)で手を洗った後、地面にたまる水を流すため、底に穴を空けた大きな甕(かめ)を地下に埋めた。甕の中にたまった水に水滴が落ちると、囲まれた空間の中で音が「ピチャン」と美しく反響する。その音があまりにも風流だったため、いつしか音を聴くためだけに水琴窟が作られ、日本の庭園文化として発展した

音で人の心を癒す研究をしていた著者はこの水琴窟と出会い、研究を開始。すると、水琴窟の音は脳と体をリラックスさせる「高周波」であることがわかった。高周波は6000ヘルツ以上の音で、川のせせらぎ、木々のさざめぐ音などの「自然音」に多く含まれている。こうした自然音だけを聞いていればストレスはたまりにくいのだが、現代人はむしろモーター音やエンジン音といった「人工音」に囲まれている。人工音のほとんどは低周波で、その単調さゆえに聞き続けていると不快感や圧迫感を覚える。さらにひどくなると耳の鈍化が進行し、早ければ10代から鈍化してしまうという。付属CDには「耳年齢チェック」が収録されているので、ぜひ試してみよう。本来の年齢なら聞こえるべき音がキャッチできない場合は、耳の鈍化が進行している可能性大だ。

そういった人は、付属CDトラック1の「水琴音」を聴くのがオススメ。自然の森にいるような感覚に包まれ、リラックスできるはず。この他にも、メロディを加えた「流水音」(トラック2)、パーカッションの音でヤル気アップの「清水音」(トラック3)、ヒーリングサウンドが眠りを誘う「瞑想(めいそう)音」(トラック4)も収録。本書には、水琴の音を聞き続けた結果、「高周波が聞こえるようになった」「不眠がなおった」「鬱が改善した」という体験談も載っており、その効果が伺える。どこか懐かしい響きのある水琴の音を、生活の中に取り入れてみてはいかがだろうか。

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