『万引き老人~「貧困」と「孤独」が支配する絶望老後』(伊東ゆう)

昨日、『グォさんの仮装大賞』という高齢化社会をポジティブに生きる映画について書きました。そこで「高齢化社会もガッツで乗り切ろうぜ!」みたいなことを書いておきながら、今日は絶望のドン底に叩き落すようで誠に恐縮です。別の仕事で必要だったので本書を読みました。こいつぁ、やべぇ本でした。読んでいて鬱になること必至でございます

著者の仕事は「万引きGメン(保安員)」。かつては不良少年によるものが主だった万引きは、今では様変わりし、老人たちの犯行が激増の一途だそうです

「もう、二日も食べてないんだ。悪いけど、これ、食ってもいいか?」(69歳男・元上場会社部長)

かつては普通に勤め、普通に生活していた人ですら、勤め先の倒産、リストラ、離婚、病気など、ふとしたキッカケで誰もが「下流」に陥る可能性がある、そんな時代なのです。自分の親がそうなるかもしれない。自分自身がそうなるかもしれない。では、そうならないようにするためには、どうすればいいのか。そんなことを考えながら読みました。オススメしづらいですが、超高齢社会の現代日本を知るうえでは最適です。

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万引き老人

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福岡市に行ってきました

5月25日、福岡市で行われた「ツアーに行ければ誰でもできる、初めての個人旅行」で、ゲストスピーカーとして講演させていただきました。
ryot02このセミナーは、とある勉強会がキッカケで交流させてもらっている深川さんが開催したもの。深川さんは、さまざまな世界遺産を巡り、その楽しさを発信している「世界旅行コンシェルジュ」なのです。

深川さんは各国の世界遺産を周っていますが、最も多く行っているのが中国。たしかに中国はイタリアに次いで、世界遺産の数が第2位。周る価値はあります。それでは、深川さんは中国好きなのかというと、その真逆。むしろ大っキライという方です。それでも、「イメージだけでキライというのは簡単だ。実際に行ってみて、本当にキライになってやろう」という心意気で世界遺産を周っています。かなりの傑物です。

深川さんは、基本的にはツアーを利用せず、バックパックを背負って一人で中国の世界遺産を周っています。実は中国の世界遺産は観光地化されていないところもあり、到着するまでの交通手段がないケースも多々あるのです。そんなところでもヒッチハイクなどを利用して進んでいく深川さん。その信念たるや凄まじいです。ただ、中国語が話せるわけではないので、ときに苦労している様子がFacebookなどを見ていて感じました。そこで中国語翻訳などを少しだけお手伝いさせていただき、縁が深まった次第です。

今回、深川さんが開催するセミナーにゲストとして呼んでいただく際、「何か、中国関連のお話してちょ」と言われました。そこで、「中国で人気がある日本のマンガ」といった話題をお伝えさせていただきました。この手の話は、実体験があって、実際にマンガ好きの私の得意分野です。聞かれている方も初めて知る内容もあったことと思います。

また、もうお一人ゲストで登場したのが、先般のイタリアセミナーでお世話になった三浦さん。イタリアは世界遺産の数が第1位の国。今回のテーマにピッタリのお話をされていました。

福岡に縁ができたこと、とても感謝しております。深川さん、どうもありがとうございました。

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歓迎日本 福岡県

ブランフォード・マルサリスが日立にやってきた!!

branford01ジャズの生ける伝説ブランフォード・マルサリスが、なんと日立市にやってきたので聞いてきました。いいのか? ヴィレッジ・ヴァンガードやマディソン・スクエア・ガーデンに行かなければ聞けない人だぞ!?

今回の話が実現したのは、ひとえにジャズピアニストである小曽根真さんのおかげです。小曽根さんとブランフォード・マルサリスは、ジャズの名門大学・バークリー音楽大学の同級生という間柄。
小曽根さんは、東日本大震災の直後に日立を含め、日本各地をチャリティツアーしていました。そうしてできた縁によって、私たちはブランフォード・マルサリスの演奏を日立で聞けたというわけです。

マルサリス家というのは家族全員が著名なジャズミュージシャンで、ジャズの歴史を切り開いてきたファミリーです。なかでもブランフォード・マルサリスは、もっとも才能溢れた存在として有名です。

彼もマイルス・デイビスのバンドに所属していたので、やはりマイルス・スピリッツを受け継いでいます。そのため、ロックやクラシックのエッセンスも貪欲に取り入れてきました。かといって決して難解ではなく、その透明感溢れる音色にはジャズのことを知らない人でもグッと来てしまうことでしょう。

また、小曽根真さんも魅力的な方です。ジャズミュージシャンとしての才能はもちろん、そもそも人間の器が大きいと感じます。話し方が温厚で、ジャズに初めて触れるような人たちへの配慮を欠かしません。みんながハッピーになるために相当な努力をしている方だと思います。だからこそ、ジャズ界のビッグネームたちといっしょに世界を駆け巡ることができているのではないでしょうか。

今回のコンサートでも二人の温かい音色を堪能しました。難しいことを考える必要もなく単純に音楽を楽しめました。それにしても、二人とも50代には見えない若さ。やはり、つねにエネルギッシュに生きている人はお若いですね。

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福島県いわき市小名浜に行ってきました

以前、お世話になったバーチャル・ハーモニーさん(山野辺 久生社長)に会いに、福島県いわき市小名浜に行ってきました。
同社は、3Dコンテンツの制作を得意としています。下は古文書に書いてあった磐城平城(いわき たいらじょう)を3DCGで復元したものです。歴史ファンの私としては、もう胸アツ。
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こうした歴史以外にも、地理・数学・宇宙といった3D教材を多数作っています。目で見るからとてもわかりやすい。あぁ学生時代にこうしたものに出会っていれば、勉強嫌いにならずにすんだものを。

onahama01さて、いわき市小名浜といえば、東日本大震災で津波が直撃した地域。同社も小名浜港の間近にあったため、津波が押し寄せ、これまで培ってきた資料もデータもほとんどが流失してしまいました。

それでも、前へ向いて歩きだす小名浜の人たち。同社も元気に事業を継続。
小名浜港も原発事故以降はずっと休業していましたが、10月18日にやっと試験操業が開始されました。本格的な操業に向けて、少しずつ士気が高まっています。

小名浜港にある食堂「うろこいち」で昼食をいただきました。ここは山野辺社長のご実家が経営しており、テレビにもよく登場する人気店です。このお店も津波によって2年近く休業していましたが、地元の方々や常連さんたちの後押しを受け、今では元気に再開しています。刺身定食のボリュームは凄かったです。
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小名浜港には、獲れたての海の幸を買ったり食べたりできるいわき市観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」(写真左)があります。その先には、国内有数の水族館「アクアマリンふくしま」(写真右)もあります。震災にめげずに前進している小名浜、オススメの観光スポットです。
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相馬野間追に行ってきました

福島県を代表する伝統行事「相馬野馬追」(相馬市、南相馬市など)が7月27日~29日に開催されました。戦国時代と同じように、鎧甲冑をつけた武士たちが馬に乗り、大行列をなして町を練り歩くのです。歴史ファンでなくても、日本人なら血が騒ぎます!! 私も長年、騎馬武者たちを現地で見てみたいと思っていましたが、ついに今回見ることができました。

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午前10時頃から大行列の行進がはじまりました。騎馬武者が何騎通り過ぎても、行列は終わりません。それもそのはず、なんと400騎以上いるのです。
武士たちも古式にのっとった立ち振る舞いをします。
「それがしは軍師付き組頭、伝令申し上げたてまつる!!」
「うむっ、ご苦労!!」
とか。
しびれますよ、マジで。

ちなみに、この行列を横切ったり、高い所から見たりしてはいけません
戦国の世、それは無礼・頭が高いとうことで切腹ものの所業でした。ここでもそんなことをしたら騎馬武者が凄い形相で近づいてきて、
「そこの者、無礼であろうがぁ!! 本行列を横切ることはまかりならん!!」と注意されます。

そして、大行列もいよいよ最後尾に近くなってくると、ついに総大将の登場です。
総大将を務めるのは、相馬陽胤(きよたね)氏(37)。相馬氏第33代当主・相馬和胤氏の次男。つまり殿様の直系の子孫です。そのことを知ると、不思議と厳かな雰囲気を感じました。
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そして、騎馬武者たちは野馬追会場に続々と集結します。全国から訪れた観光客で観覧席もギッシリ。
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ついに開会です。総大将・相馬陽胤氏の開会の挨拶に目頭が熱くなりました
「東日本大震災、そして原発事故の被害が最も甚大だったのは、旧相馬領つまりこの一帯だった。今回の騎馬武者たちの多くが、各地から馳せ参じたことをご承知おきいただきたい。先祖が営々と築いてきたこの地が危機に瀕しているのは、誠に遺憾である。しかし、先祖もこれまで幾多の困難を潜り抜けてきた。我らもこの相馬野間追を行うことで、困難に打ち勝つ決意を新たにし、復興の旗印としたい」

そうです。浪江町、双葉町、大熊町などの人たちは、まだまだ帰宅のメドが立っていません。私たちも、会場まで来るのに、立入禁止区域を迂回してやってきました。震災と原発事故の爪痕は今なお深刻なのです。
それだけに、この相馬野馬追にかける意気込みは、これまで以上のもの。それは見ている私たちにも伝わってきました。

それにしても、とんでもない迫力でした。ぜひ多くの人に現地で見てほしいです。
迫力その1 「甲冑競馬」。騎馬武者7、8騎がトップスピードで競馬します。
せめぎ合いで落馬し、救急車で搬送される人も。命がけで野馬追を行っていると感じました。
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迫力その2 「神旗争奪戦」
打ち上げた花火から、ゆらゆらと落ちてくる神旗を争奪します。
これだけの数の騎馬武者たちが入り乱れる様は、まさに戦国絵巻
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とにかくスゴイの一言です。国内の人はもとより、
「サムライ」をこよなく愛する海外の人にもぜひオススメしたいです。

最後に、相馬野間追の歴史について簡単に触れます。
約1000年前、相馬氏の始祖・平将門(生年不詳~940年)が 人馬一体の軍事訓練のためにはじめたのが起源です。つまり相馬氏は平氏の末裔。武家は源氏の末裔が多いので珍しいですね。

平将門は反乱を起こして討伐されます。ですから彼の子孫も危険視されました。鎌倉幕府成立後はこういった軍事訓練は取り締まりに遭いましたが、それでも相馬野馬追はあくまで「神事」という名目で脈々と続けられてきました。

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百人一首26 貞信公(藤原忠平) ― 平将門が「滝口の武士」として仕えていた主人

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