昨日、日中学院(東京都文京区)の夏季集中講座「京劇における『西遊記』」を受講してきました。講師は京劇俳優の石山雄太さん。初めて知った内容も多く、とても面白い講義でした。
沙悟浄は実は正体不明。日本では河童として描かれているが、そもそも中国に河童は存在しない。正しくは「水の妖怪」だがうまく説明できないので、日本では近いイメージである河童が広がった。
京劇の隈取は「脸谱」(リェンプー)という。日本歌舞伎の隈取とは性質が異なり、その人物の役柄や運命が情報として描かれている。ストーリーが分かった後に再度見てみると新しい発見があり、それも京劇の楽しみ方の一つ。
石山雄太さんは子供の頃、テレビで見た京劇の孫悟空に憧れ、中国の京劇専門学校に留学し、卒業後はプロとして中国国家京劇院に所属し、中国人以外の外国人として初めて京劇俳優になった凄い人です。
日本人でも古典芸能の歌舞伎や狂言の言葉は聞いてもわかりません。同様に、京劇の中国語も古文であり、現代中国人が聞いてもダイレクトにはわかりません。それを非ネイティブが勉強して身につけるのは、並大抵の努力ではできません。
プロになってからは念願だった孫悟空を演じ、現在は日本で京劇の公演を行ったり、立教大学で京劇講座を担当しています。
私は昔から追っかけをしています。中国留学の後に、自分の道を切り開いている石山さんは憧れの存在であり、道標でもあります。サインをもらっちゃいました!サインですよ。ヒャッホー!!\(^o^)/
こんな凄い日本人がいるのか! 京劇のことは知らないけど舞台を見てたいという方は、10月8日(土)に公演がありますので、ぜひどうぞ! 申込やお問い合わせはTEL03-3815-5085(日中友好会館)。
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