7月29日、国連大学ウ・タント国際会議場にて開催された「ミャンマー投資セミナー」(国際機関日本アセアンセンター、駐日ミャンマー連邦共和国大使館 共催)に行ってきました。一般的にミャンマーという国はあまり馴染みがないかもしれませんが、民主化以降ASEANの中でも成長著しい注目株です。
ミャンマーは日本の2倍の国土で、人口約5,100万人。天然資源に恵まれ、2015年のGDP成長率はASEAN最高の8.3%。加えてタイ、中国、インドといった巨大市場に隣接するという地理的優位性にも大きな可能性があります。
人件費はまだまだ低いため、中国などからのシフトを検討する日本企業も多いようです。今回のセミナーでは、ミャンマー国内および国境を越えてタイなどにまで物流している双日ロジスティクスの責任者が事例を紹介していました。その他、水産加工工場を進出しているニチレイフレッシュも登壇。開発コストが低いメリットがある反面、停電などインフラの未整備があることなどを述べていました。
ちなみに、会場名に名を遺す「ウ・タント」(1909年~1974年)はミャンマー人で、アジア人で初めて国連事務総長になった人物です。国連大学の構想を考え、本部を日本に置くことを決定したのもこの人。つまり、ミャンマー人の誇りと言える人物。そのこともあり、基調講演をしたミャンマー投資委員会委員長兼エネルギー大臣のゼヤー・アウン氏は、「このウ・タント国際会議場で、ミャンマー投資セミナーを開催できて感慨深いものがあります」と述べていました。成長必至のミャンマー、ビジネスに観光に要注目の国です。
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