新潮劇院 創立20周年記念公演を鑑賞

 
昨日は石山雄太さんが出演した京劇(新潮劇院 創立20周年記念公演)を堪能しました。ぜひ多くの方に石山雄太さんを、さらには彼を入口にして、京劇や中国文化を知っていただきたいですね。

西遊記から「孫悟空 天界大暴れ」(原題:鬧天宮)を上演。石山さんは十八番の孫悟空として出演しました。これは孫悟空が三蔵法師と出会う前の物語で、天界でやりたい放題の悪さをします。怒り狂った神様たちと孫悟空はついにバトルとなりますが、これがかなりの迫力! また、自分の分身である「チビ猿」を使った攻撃もユニーク。何より演じたちびっ子孫悟空たちが可愛かったです。

京劇や中国文化を知らない人でも楽しめるように随所に工夫されていました。日本語字幕もスクリーンに映し出され、さらには明治大学 加藤徹教授のとてもわかりやすい解説もありました。

実は若い中国人たちも、もう京劇をあんまり知りません。日本の古典芸能と同様ですね。ですから、石山さんたちの活躍によって、日本人はもとより、中華圏の人たちも祖国の文化を見直すキッカケになればいいですね。

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『封神演義』

hoshin-engi01『封神演義』は、同名の中国古典小説を題材にした歴史ファンタジー漫画。安能務の原作を藤崎竜が作画し、日本やアジア各国で大ヒットしました。

中国には「太公望が釣りをしているところにやって来る人は、自発的に集まって来る者たちだ」ということわざがあります。これは渭水のほとりで釣りをしている太公望に、姫昌(後の周の文王)がわざわざ会いにやってきた故事から来ています。

二人が出会ったとき太公望は80歳を超えたお爺さんですが、このマンガでは若者として描かれています。また、妲己、聞仲、太上老君、申公豹、哪吒、杨戬、黄飛虎などの人物たちもみなイケメン、美女キャラ揃い。こうした独創性が人気の理由です。

中国語訳

《封神演义》是以同名中国古典小说为题材的历史幻想漫画。原作为安能务,作画为藤崎龙。曾经在日本和亚洲各国大受欢迎。
hoshin-engi02

“姜太公钓鱼,愿者上钩”――周文王到访太公望时,他是超80岁的老爷爷。反而这漫画的太公望是年轻的帅哥。而且妲己、闻仲、太上老君、申公豹、哪吒、杨戬、黄飞虎等,他们都是美男美女。这些独创性有人气的理由之一。

英訳

“Hoshin Engi”, written and illustrated by Ryu Fujisaki, is based on the Japanese translation novel by Tsutomu Ano of the Chinese literary classic “Investiture of the Gods”. This work was a big hit in Japan and other Asian countries.

There is a saying in China that “people who come to the place where Taikobo (Jiang Ziya) is fishing are those who voluntarily gather.” This comes from the fact that Ji Chang (later King Wen of Zhou) came all the way to meet Taikobo.

When the two met, Taikobo was an old man who was over 80 years old, but in this manga he is depicted as a young man. And other characters are also handsome and beautiful. This originality is the reason for its popularity.
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『封神演義』 記事一覧

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『キングダム』

kingdom『キングダム』は、原泰久による漫画作品。日本のマンガには、『ベルサイユのばら』(フランス史)のように他国の歴史的事実をテーマにした作品が数多くあります。本作は古代中国の戦国時代が舞台になっています。

主人公の信は、戦争で両親を亡くしてからは下僕としてこき使われる生活を強いられていました。それでも「天下の大将軍」を目指して、鍛錬に励みます。

もちろん嬴政、後の「秦の始皇帝」も登場します。一般的には、秦の始皇帝は暴君のイメージが強いですが、本作では正義を目指す若き王として描かれています。

中国語訳

《王者天下》是日本漫画家原泰久创作的历史漫画作品。在日本漫画上,以其他国家的历史事实为题目的作品也很多,例如《凡尔赛玫瑰》(法国)等。这故事战乱不止的中国战国时代为舞台。

主人公李信是一位秦国的少年,他因为战乱而失去双亲,沦落奴隶一样的身份。反而立志要成为大将军,苦练武功。

yinzheng当然,秦王嬴政即秦始皇也登场。一般来说,秦始皇是一个中国文化中暴君的代表,反而这作品的嬴政是正义之君主。
新浪博客版

英訳

Kingdom is a Japanese manga series written and illustrated by Yasuhisa Hara. There are also many Japanese mangas based on historical fact in other countries, for example, The Rose of Versailles based on French history. This story set in the Warring States period in ancient Chinese history.

The protagonist of the story, Xin is a boy in the state of Qin. He lost parents because of the war, and fell as a household slave. Even then, he aims to become the “World’s Greatest General”, trains hard every day.

The young king of Qin, Ying Zheng is also very important parson. Ying Zheng eventually becomes the first emperor of China, Qin Shi Huang. Generally speaking, Qin Shi Huang was a tyrant, but this manga’s Ying Zheng is the king of justice.
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「ひたちとアジアの文化交流をすすめる会」で講演させていただきました!

9月2日、「ひたちとアジアの文化交流をすすめる会」(小澤紀夫会長)月例会で講演させていただきました。
hitachi-and-asia

いつも通り、日本ではあまり知られていない中国ネタです。アリババ(阿里巴巴)とかシャオミ(小米)とか、そんなやつ。世界的には相当な知名度なんですが、日本で知っている人は極端に少ないという・・・。こうした温度差といいますか情報差は、日本人および日本社会にとっても、あまりいい結果にならないと思っているんですよ。

一般的にほとんどの日本人は、「日本がアジアで最も進んでいる国」と思っているでしょう。それはある部分では正しいかもしれませんが、実は遅れている部分も出てきているのです。もう少し、人々の思考が世界の動きに近付いてもいいんじゃないかな~と思っています。昔と違ってネットもあるわけですし・・・。

とはいえ、こういう考え方は、日本社会ではまだまだマイノリティ街道。大丈夫、こんなの慣れっこさ!あれっ?おかしいな。目にゴミが・・・。

というわけで、「お話ししてください」と言われれば、「へい、喜んで!!」となるわけでございます。そんな奇特な人・団体が他にあれば、いつでも行っちゃうよ。世露四苦ぅ!!

超便利な「自転車シェアリング」

最近、都心で見かけるこの赤い小型自転車。これ、レンタサイクルの進化版である「自転車シェアリング」ってやつなんです。超便利!!

現在、千代田区、中央区、港区、江東区の4区で広域実験中なんですが、何が便利って、この4区内なら乗り捨てができるってこと。例えば、秋葉原(千代田区)で借りた自転車を虎ノ門(港区)に乗り捨てすることができます。地下鉄が微妙に通ってない地域だったり、都内の周遊観光に持ってこいです。

これを実現しているのがNTTドコモのIoT技術(外部リンク)なんですね。ドコモは最近、電話以外の事業を積極的に展開しています。借りるときも返すときも、スマホで手続き可。人は一切いません。自転車の利用が進めば、エコにもなります。この分野では、デンマーク、とくに首都コペンハーゲンが世界で最も進んでいます。

便利で環境にいい一方、機械やロボットが人に取って代わっているリアルが、すでに目の前にあります・・・。

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